『裁判官の思考回路―法と経済学による司法行動分析』
著者紹介
<著者>R.A.ポズナー
元連邦第7巡回控訴裁判所裁判官
<翻訳>國武輝久
新潟大学名誉教授
内容紹介
第1部で裁判官の司法行動をめぐる基礎的モデルとして9つの理論を提示し,第2部で第1部の議論を発展させた複合喪モデルをプリンシパル・エイジェント理論の枠組みを用いて、終身在職の保障・報酬及び「司法の独立」等をめぐる議論を展開する。第3部は連邦最高裁判所の個々の判事に焦点を絞りその負わされた役割を中心に「法と経済学」の視点から分析・検討した意欲作。
| 目次 | |
|---|---|
| はじめに | |
| 第一部 基礎的なモデル | |
| 第1章 裁判官の行動に関する9つの理論モデル | |
| 第2章 労働市場参加者としての裁判官 | |
| 第3章 臨時の立法者としての裁判官 | |
| 第4章 立法者としての裁判官の精神 | |
| 第二部 複合的なモデル | |
| 第5章 司法過程をめぐる環境要因-裁判に対する外部的統制 | |
| 第6章 司法環境の変化-終身在職権と報酬をめぐる問題 | |
| 第7章 司法判断の方法-裁判官に対する内部的統制 | |
| 第8章 裁判官は法律学の教授ではない | |
| 第9章 プラグマティックな司法対応は不可避か | |
| 第三部 連邦最高裁判所の判事たち | |
| 第10章 連邦最高裁判所は政治的裁判所である | |
| 第11章 包括的な憲法理論 | |
| 第12章 司法における国際的な収斂傾向 | |
| おわりに | |
| 謝辞 | |
| 訳者あとがき | |
| 索引 | |
